- 競馬予想に走破ペースを取り入れたい
- 出走馬の得意ペースや脚質を知りたい
- PCI・RPCI分析の利用例を知りたい
今回は実際のレースをPCI・RPCI分析していき、レース傾向・適正馬の見つけ方について一緒に見ていきたいと思います。
これまで解説してきたPCI・RPCI分析について、実際のレースを題材にさらに深堀りしていきましょう!
「宝塚記念」をPCI・RPCI分析
それでは2022年「宝塚記念」をPCI・RPCI分析していきましょう。
タイトルホルダーが圧倒的な強さで勝利したレースですが、今回はそれ以外の2頭に注目してレース分析していきます!
人気馬のオッズ
まずは人気馬のオッズを確認しましょう。
抜けた人気馬はいませんが、前年の年度代表馬エフフォーリアが1番人気、前走天皇賞春を勝利したタイトルホルダーが2番人気と横山兄弟が上位を占める形になりました。
過去のレース傾向
次に過去3年の宝塚記念におけるRPCI(レースペース)と3着馬までのPCI(競走馬が走ったペース)を確認しましょう。
昨年は比較的スローな流れでしたが、それ以前はRPCI50近辺で平均ペースでした。
また、宝塚記念は6月下旬開催とあってタフなレースになることが多いです。
例年の傾向を考えると、予想ペースとして平均~ハイペースが想定されます。
ペースメーカー
タイトルホルダー、ディープボンドと強力な逃げ・先行馬が多数いますが、それらを凌駕する逃げ馬としてパンサラッサが今回は出走します。
近走はRPCI45以下とうい超ハイペースで逃げて勝利しており、3月にはG1ドバイターフを同着ですが勝利しています。
この馬が出走する以上、例年よりハイペースでタフな流れになることは濃厚です。RPCIが45以下になることも十分に考えられます。
馬券内にくる可能性がある馬の特徴
これまでの見解をまとめましょう。
- 近年はRPCI50近辺の平均ペース
- 6月最終週でタフなレースになりやすい
- パンサラッサがおり、ハイペースが濃厚
このことを踏まえレースペースという観点から、2022年「宝塚記念」で馬券内にくる可能性がある馬の特徴はこうであると予想されます。
- 平均~ハイペースの流れで好走
- できればRPCI45以下の超ハイペースな流れで好走
適正馬◎ :デアリングタクト
デアリングタクトのPCI・RPCIグラフがこちらです。
適正馬としてデアリングタクトを指名した理由がこちらです。
- RPCIが45以下の超ハイペースな流れを経験し好走している
- ⇒2020年桜花賞 1着 RPCI41.3
- ⇒2020年JC 3着 RPCI42.8
- 前走休養明けで1600mを使っており、速い流れに慣れている
馬券内にくる可能性がある馬の特徴を満たし、オッズ的にも十分狙う価値のある実力馬です。
特に2020年の桜花賞は大雨による極悪馬場での勝利であり、間違いなくタフな流れのレースに強いと考えられます。
前走も長期休養明けながら6着と悪くない結果で、使った上積みも期待できます。
危険馬? :エフフォーリア
エフフォーリアのPCI・RPCIグラフがこちらです。
1番人気のエフフォーリアですが、危険馬として指名した理由がこちらです。
- RPCI45以下の超ハイペースな流れを経験していない
- 好走歴が平均ペース~スローペースに集中している
- 前走の大阪杯で流れについていけず置いてかれていた
昨年の年度代表馬で実力はトップレベルですが、今回想定されるハイペース領域では好走歴が少ないです。
また、前走の大阪杯で流れについていけなかったことも、今回予想されるハイペースではマイナスポイントと考えられます。
レース結果と振り返り
結果の確認と振り返りをしていきます。
パンサラッサが予想通り逃げる形となり、RPCIは46.5とハイペースになりました。
結果は天皇賞春に続きタイトルホルダーがG1を勝利し、2着にはレーン騎手が騎乗のヒシイグアスが入りました。
そして3着には適正馬として指名したデアリングタクトが入りました。
終始外を周る走りでしたが、最後の直線では前の馬がバテる中を伸びてきて3着に滑り込みました。
配当は複勝で240円もつきました!!
一方、1番人気のエフフォーリアは6着に敗れました。3コーナ地点でデアリングタクトが位置を上げたのに対して、エフフォーリアは反応が鈍く位置を上げられませんでした。
4コーナーでも横山武騎手が必死に促していましたが、直線では伸びきれませんでした。
まとめ
実際のレースを題材にPCI・RPCI分析を実践しました。
レース傾向や適正馬の見つけ方について理解していただければ嬉しいです。
今後はPCI・RPCIと他の予想ファクターを組み合わせた予想方法や、私が実際に馬券購入したレースについて解説していきたいと思っていますので乞うご期待!