PCI・RPCI②
こんな方におすすめ!
  • 競馬予想に走破ペースを取り入れたい
  • レースの流れからどの脚質の馬がくるか知りたい
  • PCI・RPCIを利用して競馬予想したい

競馬予想でペースを分析ファクターとして取り入れたい方のために、TargetのPCI・RPCIについて解説します。

本記事ではPCI・RPCIを見える化(グラフ化)することで、レースの流れや競走馬の特徴を分析する方法について紹介します。

PCI-RPCIグラフ

見える化(グラフ化)することで数字では分かりづらい傾向を簡単に見つけることができます。

PCI・RPCIについて知らない方はこちら!

PCI・RPCIとは? ~予想ファクター解説 PCI・RPCI編①~

ペースを見える化(グラフ化)してレース分析

見える化とは?

PCI・RPCIを見える化(グラフ化)の解説をする前に見える化について簡単に説明しておきます。

私は「見える化」をこう定義します。文字通りですが…

見える化とは?

⇒見えないものを見える状態にすること

見える化のメリット

  • データを整理できる
  • データが見やすくなり分析効率UP
  • 有益情報が見つけやすくなる

3点目にある「有益情報が見つけやすくなる」は見える化最大のメリットであり、私たちがデータを見える化する理由でもあります。

競馬予想をする際に競馬新聞を利用する方は多いと思います。

馬柱には着順・走破タイム・上3Fなど多くのデータが数字で羅列されています。

ただ、どうですか?
競馬新聞で予想する際、こういう経験はありませんか?

競馬新聞で予想していると…
  • データが多すぎて見づらい
  • 競走馬間での能力比較が難しい
  • 予想記事のせいで自分の予想がブレる

これらは競馬予想する際に大きな障壁となり、当たり馬券のヒントを見落とす原因になります。

文字や数字だけでは貴重なデータも十分に活用することができません。だからこそ見える化することが必要なのです。

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レースの流れを攻略

見える化されたデータの分析方法について解説していきます。

まずはRPCI(レースペース)の分析方法からみていきましょう。

PCI・RPCIを分析する際は、このようにPCI-RPCIグラフを利用し進めていきます。

PCI-RPCIグラフ
グラフの見方について

横軸:RPCI(レースペース)
縦軸:PCI (競走馬が走ったペース)

※マーカーの色は確定着順を表す↓↓
(可読性向上のため1~5着までを表示)

PCI・RPCI基本法則②・③より50近辺を平均ペースとして、

  • 数値が大きくなるほど瞬発力
  • 数値が小さくなるほど持久力
が必要なレースでしたね。

これを踏まえると、グラフは次のように3つの領域に分割することができます。

グラフでのRPCI分析方法

見える化することで、対象の競走馬が過去にどんなペースのレースを経験し好走したか分析することができるようになりました。

それでは1頭例として分析してみましょう。

次の競走馬の場合、RPCIを見える化することでどのように分析できるでしょうか?

RPCI分析前


↓↓RPCIを分析すると↓↓

RPCI分析後


RPCIを分析した結果がこちらです。

RPCIの分析結果
  • RPCIが55以上のスローペースで好走

  • ハイペースはレース経験なし

このことから、馬券的中に向けてどのような予測や戦略が考えられるでしょうか?

どんな戦略・予測が考えられる?
  • 瞬発力勝負になりやすい直線が長い競馬場では信頼できる

  • 馬場がタフな競馬場や逃げ馬が多数でハイペース濃厚なレースでは凡走する可能がある

  • ハイペース濃厚な場合、人気馬ならば紐までの評価で止めて、より適正のある人気薄の馬を軸にして高配当を狙う

もちろん、他の予想ファクターとの兼ね合いにもよりますが、見える化によって少ない情報でもここまで分析することができます。

次の項目で紹介するPCIの分析と組み合わせることで更に分析の質を上げることができるので、引き続きみていきましょう!

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競走馬の走破ペースを攻略

競走馬の走破ペースであるPCIの分析方法について解説していきます。

PCIはPCI-RPCIグラフの縦軸を見ます。

RPCIと同様にPCI・RPCI基本法則をもとに3つの領域に分割します。

3つのPCIペース領域
PCIからタイプを分析

52~70:最終直線での上がり勝負
 ⇒数値が大きいほど上がりが速くなる

49~51:前後半で同じ流れ
 ⇒終始よどみのない流れで走る

35~48:前半から飛ばす持久力勝負
 ⇒数値が大きいほど持久力がある


PCIも見える化することで、過去にどのようなペースでレース運びをしたか分析ができるようになりました。

ここで、PCIについてはもう1つ分析の際に重要となるポイントがあるので解説します。

それはPCI差分というPCIとRPCIの数値差を求めた指標になります。

数値が大きいほど良く、目安として値が2.5以上のレースは注視する価値があります。

どのペース領域でPCI差分が大きいかも重要で次の特徴があります。

PCI差分の分析ポイント

<スローペース領域>
  周りの馬より後半ペースが速い
                  ↓↓
      上がり3Fのキレがある

<ハイペース領域>
  周りの馬よりペース差が小さい
                  ↓↓
              バテにくい

グラフからPCI差分は基準線(PCI=RPCI)との距離になります。

つまり、マーカーが基準線から離れているほど能力が高いことを示しています。

PCI差分

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まとめ

見える化(グラフ化)によるペース分析方法について解説しました。

PCI差分は、競走馬の能力を簡単に知れて便利な指標なので覚えておきましょう。

次回は実際のレースを題材に、PCI・RPCIの見える化を利用した分析について紹介していきますので乞うご期待!!

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