- 補正値を利用して予想をしたい
- 競走馬の強さを数字から知りたい
競馬予想で指数を利用して予想する方もいると思います。
独自で構築した方、予想サイト等の指数を利用するなど経路は様々です。
Targetにも指数として補正値(補9)があり、競走馬の強さを簡単に把握・比較することができます。
距離・クラスの違いも考慮されており、数値を利用して手軽に穴馬を見つけたい方にはおすすめの指数です。
そこで本記事では、TargetJVの指数である補正値(補9)について競馬予想での利用方法も含め解説していきます。
補正値は利用する人が少ない強力なツールなので、是非マスターしましょう!
指数から競走馬の強さを分析
まずは本題でもある補正値(補9)とは何ぞやということを解説していきます。
補正値(補9)とは?
TargetJVには補正タイムというクラス・距離を考慮して競走馬の能力を表した指標があります。
補正値はその補正タイムの表示形式を変化させたものになるのですが、ここから更に2パターンに分けて表現されます。
targetのオンラインヘルプを参考にして、自分なりにまとめるとこんな感じです。
「補」とは?
- レースのクラスと距離が特定されており、他馬との比較もそのレースでのみ行う場合に使用
- 他の距離やクラスの競走馬と能力を比較する場合に使用
私はこの2つの表示形式のうち、「補9」を競馬予想に利用しています。
クラスに縛られることなく、競走能力の絶対値を把握・比較できるからです。
競馬予想にどうやって利用する?
次に「補9」をどのように競馬予想で利用するかを解説していきます。
過去レースのデータを分析
過去レースのデータから、馬券内にきた競走馬の補9を集計します。
例えば次のように対象レースの条件で検索します。
上記の条件では「補9 = 113.5」が、過去の同条件レースで馬券内にきた競走馬の目安であるとわかりました。
馬券内にくる競走馬の補9がわかったら、各競走馬が過去に記録した補9と比較しながら予想をしていきます。
時系列で補正値を見る
競走馬が過去に記録した補9を分析する際は、時系列データとして見える化することで分析効率がアップします。
さらに馬券内にくるために必要な補9の数値と組み合わせることで、競走馬の能力的をスムーズに理解することができます。
画像の競走馬の場合、補9が右肩上がりでレースを重ねるごとに成長していることがわかります。
また、前走は馬券外に敗れてはいるものの、2・3走前は馬券内にきており補9の数値も過去レースのデータと比較して同等の値を記録しています。
補9からみた競走能力は高いと分析できるので、他の予想ファクターで推せる内容があれば狙ってみたい競走馬です。
実際のレースで実践
実際のレースで補9を利用して予想してみましょう!
過去に同条件で好走していた場合
今回解説するのは、「過去に同条件で補正値が高かった」ということに注目して予想したパターンになります。
補9を時系列データで見える化することで、好走したレースをすぐに見つけることができ、どのような条件だったのか分析することができます。
特に、数値が高かったレースが今回出走するレース条件と同じだった場合は注目です。
リピーターレースがあるように、特定の条件で好走する競走馬がよくいるからです。
狙い馬:エリモグリッター
それでは分析を行っていきましょう。
今回の対象レースがこちらです。
そして、このレースでの狙い馬がエリモグリッターです。
エリモグリッターの時系列データと狙い馬として選んだ理由がこちらです。
- 未勝利クラスを同条件で勝利しており、補9の数値も優秀
- 3走前に2勝クラスで馬券内にこれるだけの数値を記録している
- 内田騎手と相性がいい
過去に同条件で優秀な補9を記録していることが指名した最大の理由です。
さらに現クラスで高い補9を記録していることもプラス材料となります。
レース結果
レース結果がこちらになります。
先行馬が粘り込みを図る中、後方から2番目に速い上がりで2着に突っ込みました。
4着まで先行馬が占める中を後方から2着にきて、強い内容の競馬をしたと思います。
配当は複勝で460円もつきました!
私も遊び半分でささやかながら馬券を購入し、的中させることができました。
(こういうレースで大金を勝負できるようになりたい…泣)
競走馬の特徴を把握する
もう1つ「補9+時系列データ」の利用方法を解説します!
時系列データの形から分析
「時系列データの形」に注目することで、競走馬の特徴を把握でき競馬予想に活かすことができます。
私が時系列データの形を見る際は、「休み明け」に注目するようにしています。
競走馬には、休み明けから走れる鉄砲がきく馬や使いつつ調子を上げていく馬など様々なタイプがいます。
この中で、使いつつ調子を上げていくタイプの馬はほとんど休み明け初戦を凡走することが多いです。そして次走で好走することも多いです。
そのため、私は例え人気馬でも時系列データの形から判断して厳しそうと思ったら評価を下げ、次走で本命などでねらうようにしています。
「補9+時系列データ」はそういった競走馬の特徴を簡単に知ることができ、さらに私は「休み明け」に注目しているわけです。
例:ワンダーリーデル
休み明けで「凡走 ⇒ 好走」が時系列データから読み取れる競走馬として、ワンダーリーデルが挙げられます。
主に東京ダートで好走した馬で、フェブラリーSでも3着にくるなど実力馬でした。
そんなワンダーリーデルの時系列データがこちらです。
グラフを見ると、補9の推移が「谷」の形になっている箇所が多いです。
「谷」の底は休み明けの場合がほとんどで、その休み明けを使った次走のレースで好走していることがわかります。
競馬新聞などにも休み明けに強いかどうかは書いてありますが、時系列データでは「谷」を探すことで素早く簡単に把握することができます。
また、縦軸が補9なので競走馬の能力も同時に把握することができます。
このように「補9+時系列データ」は、ただ競走馬の能力をグラフ化するだけでなく、そこから各馬の特徴もわかる強力なツールであると言えます。
まとめ
補正値(補9)を利用した競馬予想について解説しました。
時系列データで見える化することで、数字だけでは見えない馬券ヒントを見つけることができました。
過去に解説した予想ファクターと組み合わせることで、予想精度がより向上するので是非チェックしてみてください!!