上村洋行厩舎は阪神芝2000mにおいて複勝率69%。同厩舎が普段から走らせている他の主戦場と並べてみても、ここだけ20ポイント近く頭ひとつ抜けてきます。
上位人気で送り出されたときの取りこぼしが少なく、クラスが上がっても勢いが落ちないのが特徴。馬券のうえでは”買う理由”を探すコースというより、”消す理由”を探さないと買い目を絞れないコースに近い印象です。
※対象データ:2023/1/1~2026/5/24
距離別:1800mから2000mで20ポイント跳ねる
阪神芝の距離別成績です。

2000mが頭ひとつ抜けています。1800mも単体で見れば複勝率50%と決して悪くないのですが、200m延びるだけで20ポイント近く跳ね上がっています。
同じ厩舎が同じ阪神芝で送り込んできても、距離が変わるだけで取捨を切り替える必要があります。
人気別:上位人気は複勝率84%、7番人気以下はゼロ
阪神芝2000mの人気別成績です。

1~3番人気で出てきたら複勝率84%、4~6番人気でも複勝率67%が出ており、中穴で人気を落としていれば妙味も残ります。
ただし、7番人気以下は複勝率0%。穴狙いの厩舎ではないため、人気薄での激走は現時点で存在しません。下位人気で出てきた馬は評価を落として組み立てる方が安全です。
クラス別:新馬戦を除けば全クラスで複勝率6割超
阪神芝2000mのクラス別成績です。

新馬を除いた全クラスで複勝率6割を超えており、最上位のG1でも複勝率67%。
普通、クラスが上がるにつれて複勝率は落ちていくものですが、この厩舎の阪神芝2000mに関しては、その教科書通りの落ち方が見えません。条件戦から重賞まで、勝ち上がりに合わせて使うべきタイミングで使っている、という送り込みの慎重さが数字に出ています。
位置取り別:逃げ・先行で複勝率78%超、ただし後方も切れない
阪神芝2000mの位置取り別成績です。

阪神芝2000mは1コーナーまでが短く、最終直線も356.5mと長くない内回り設定。教科書的にはスタート直後の位置取りで決着しやすい、典型的な先行有利コースです。
その上で位置取り別成績を見ると、逃げ複勝率80%・先行複勝率78%。コース形態と素直に整合します。
ただ面白いのは、差し複勝率63%・追込複勝率57%が並んでいる点。前目特化のコースで、後方からでもこれだけ走らせてくる厩舎は珍しいです。
まとめ
- 阪神芝2000mの複勝率69%
- 1~3番人気は複勝率84%
- 新馬を除き全クラスで複勝率60%超
- 位置取り問わず好走
- 新馬戦は複勝率0%。初戦は人気でも消し
- 7番人気以下は複勝率0%
阪神芝2000mに限ると、上村洋行厩舎は「上位人気で送り込まれた馬を確実に圏内に持ってくる」タイプ。クラスが上がっても勢いが落ちず、脚質も前目寄りで後方もそれなりに走らせます。メリハリの効いた厩舎というより、消す材料の少なさに困らされる厩舎、と表現したほうが近いです。






